OB・OGからのメッセージ
さまざまな分野で活躍する先輩たちが、あなたを応援しています。
吉田 塁東京大学大学院 工学系研究科 准教授
- 2010年東京大学 工学部 システム創成学科卒業
- 2012年東京大学大学院 新領域創成科学研究科 人間環境学専攻 修士課程修了
- 2015年東京大学大学院 新領域創成科学研究科 人間環境学専攻 博士課程修了
教育をより良くしたいという強い思いを持って、教育工学に関する活動・研究をしています。特にオンライン教育やアクティブラーニングが興味の対象で、オンライン教育ツールやプログラムの開発、教員がより良い授業を行うためのサポートなどを行っています。2020年のコロナ禍を期にオンライン教育が注目されていることもあり、仕事が山積していて忙しい日々を過ごしていますが、好きなことを仕事にできているため、毎日が充実しています。
人間環境学専攻では、教育工学とは一見関連のない生体医工学に関する研究をしていました。ただ、人間環境学専攻での研究活動を通して「先行研究をふまえて自分が行う研究の独創性は何なのか?」「その独創性を主張するためにはどのようなロジックが必要なのか?」などの独創的・論理的な思考力、失敗しても試行錯誤して何度も挑戦する柔軟さ・粘り強さなど、分野が変わっても大いに役立つ力が得られたと感じています。人間環境学専攻での学びは、今後の人生において重要な基盤になりますので、学生のみなさんは研究に楽しく没頭してもらえればと思います!
村松 大陸東京理科大学 理工学部 電気電子情報工学科 助教
東京大学大学院 新領域創成科学研究科 客員連携研究員
- 2011年東京理科大学 理工学部 電気電子情報工学科卒業
- 2013年東京大学大学院 新領域創成科学研究科 人間環境学専攻 修士課程修了
- 2016年東京大学大学院 新領域創成科学研究科 人間環境学専攻 博士課程修了
人間の体は電磁波を吸収するため、一般の無線通信システムにとっては障害となります。そんな人体を電磁波の通り道として有効活用する新たな通信方式「人体通信」が在学時の研究テーマでした。多くの組織が複雑に組み合わさった人体と電磁波の相互作用は難解で、コンピュータによる数値解析と実験をあわせた統合的なアプローチで研究を進めました。現在は出身学科の助教としてこの研究を続けつつ、ディジタル無線通信の物理層設計に広く取り組んでいます。
人間環境学専攻は多様なバックグラウンドを持つ教員と学生が集まり、国際研究交流の機会にも恵まれています。そうした環境で多くを学び、議論を重ね、手を動かして得た経験は研究者の道を選んだ私にとってかけがえのない財産です。
在学生、そしてこれから進学される皆さんには、若い時期の貴重な時間を有意義に過ごし、社会で活躍できる人材へ成長してほしいと願っています。
孫 晶鈺日本電信電話株式会社 (NTT) 未来ねっと研究所 研究員
- 2008年北京航空航天大学ソフトエンジニアリング学科卒業
- 2013年人間環境学専攻修士課程修了
- 2014年サンテティエンヌ・ジャン・モネ大学(仏)留学
- 2016年人間環境学専攻博士課程修了
NTT研究所でIoT関連の研究に取り組んでいます。新しいセンシング技術、そしてAI、ビッグデータ処理による情報の価値化を目指し、日々励んでいます。
大学院在籍中は、製造業を対象とした巨大部品の複雑な三次元形状の計測と評 価、加工手法の検討を行っていました。これまで、造船会社を対象として、レーザスキャナなどの三次元計測機器を利用した曲がり外板三次元形状の評価手法、そして三次元形状評価治具木型のバーチャル化による曲がり外板の加工方案生成シ ステムを開発しました。研究員として半年間フランスに交換留学の機会にも恵まれました。
在学生の皆さん、進学を希望されている皆さん、大学院での数年間の経験は、今後のキャリアにとってきっと大事な糧になるでしょう。ぜひ研究活動に没頭し、成長の機会をつかんでください。
坪内 孝太Yahoo! JAPAN 研究所 上席研究員
- 2005年東京大学工学部システム創成学科卒業
- 2007年東京大学大学院新領域創成科学研究科修士課程修了
- 2010年東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程修了
現在、Yahoo! JAPAN 研究所で上席研究員として働いています。Yahoo! JAPANに蓄積されている膨大なデータを解析する「コンテキストアウェアネス」の研究に取り組んでいます。
大学院在籍中は、オンデマンドバスという新しい交通システムの開発と実証の研究をしていました。研究室にいる時はもちろん、趣味のランニング中も、就寝前も、ほぼ常にオンデマンドバスの事を考えている、研究一色の5年間でした。最適化や統計等の解析スキル、研究を自身で組み立て、実践し、さらに次へと発展させる一連の研究スキルについて様々な先生方から教授いただきました。「しっかりやりきった」製本された博士論文を見て、まずそう思いました。この5年間に学んだ経験すべてが私の人生における大きな礎となっています。
皆さん、ぜひご自身の研究に誇りと責任を持ち、研究活動に没頭してください。