人間環境学専攻の概要

世の中が目まぐるしく変化していく中で、本専攻は「人間」とそれをとりまく「環境」に着目し、「人と環境が調和する豊かな暮らしの実現」を目指します。具体的には、低炭素社会の実現と超高齢社会の課題解決をターゲットとし、複数の学問分野にわたる「学融合」を導入した研究と教育活動を行っています。

各研究室の研究プロジェクトや専攻の教育カリキュラムは、エネルギー工学、システムデザイン学、メカトロニクス、人間工学、ロボット工学、センシング、情報工学、計算工学などの要素技術、基盤学理に立脚しています。学理の追究だけに留まらず、その強みを応用、展開させるとともに、異なる分野の研究者と手を取り合っていくことが可能です。

さらに、柏キャンパスでは、新領域創成科学研究科や研究センター群、サポート施設の一体感ある企画運営が行われ、異なる研究分野のアイデアを融合させる機会に満ちています。地域連携や国際連携、実証実験を伴うプロジェクトが多いことも特長であり、自らの研究が社会で実際に役立つさまを実感することができるでしょう。

「人間環境学」の創成を目指しつつ、切磋琢磨しながら自然や社会の様々な課題における新たな解を導き出すことを期待しています。人間と環境が形づくる新たな時代に向けて、臆することなく挑戦的な試みをともに重ねていきましょう。


東京大学大学院新領域創成科学研究科
人間環境学専攻 専攻長

陳 昱